不妊治療の医療費控除とは
不妊治療の医療費控除とは、不妊治療にかかる費用を、所得から控除できる制度です。
対象となる費用は、以下のとおりです。
- 不妊治療の医療費
不妊治療の医療費とは、医師による診療等の対価として支払われる費用で、以下のものが含まれます。
- 人工授精
- 体外受精
- 顕微授精
- その他の不妊治療(体外受精・顕微授精以外の、不妊治療を目的とした医療行為)
医療費控除を受けるためには、以下の要件を満たす必要があります。
- 本人または配偶者が、不妊治療を受けている
- 不妊治療を行っている医療機関から、不妊治療を受けていることを証明する書類を取得している
医療費控除を受けるためには、確定申告を行う必要があります。確定申告の際には、不妊治療の費用を証明する書類を添付する必要があります。
医療費控除の対象となる金額は、以下のとおりです。
- 1年間の不妊治療の費用の合計額から、10万円を控除した金額
例えば、1年間の不妊治療の費用が15万円の場合、10万円を控除した5万円が医療費控除の対象となります。
医療費控除は、所得税の所得控除の一種です。医療費控除を受けると、所得から控除できる金額が増えるため、納税額が減ります。
なお、不妊治療の医療費控除は、2022年1月1日から施行された制度です。それ以前は、不妊治療の医療費は、医療費控除の対象外でした。
不妊治療の医療費控除は、不妊治療の費用負担を軽減し、不妊治療の促進を図ることを目的とした制度です。