労働者災害補償保険

労働者災害補償保険とは

労働者災害補償保険(ろうどうしゃさいがいほしょうほけん)とは、労働者の業務上の事由または通勤による傷病等に対して必要な保険給付を行い、あわせて被災労働者の社会復帰の促進等の事業を行う制度です。略称は労災保険と呼ばれる。

労働者災害補償保険法に基づき、業務災害及び通勤災害に遭った労働者又はその遺族に給付を行う、日本の公的保険制度である。

労働者災害補償保険の対象となる労働者は、以下のとおりです。

  • 労働基準法第9条第1号から第8号までの適用事業に雇用される労働者(以下「一般労働者」という。)
  • 労働基準法第9条第9号の適用事業に雇用される労働者(以下「特別加入者」という。)

一般労働者とは、労働基準法第9条第1号から第8号までの適用事業に雇用される労働者で、次の要件を満たす者をいいます。

  • 報酬が10万円以上であること
  • 1週間の労働時間が30時間以上であること
  • 31日以上の雇用見込みがあること

特別加入者とは、労働基準法第9条第9号の適用事業に雇用される労働者で、次の要件を満たす者をいいます。

  • 報酬が10万円以上であること
  • 1週間の労働時間が30時間以上であること
  • 31日以上の雇用見込みがあること
  • 労働者災害補償保険の適用を受けていない者

労働者災害補償保険の給付は、以下のとおりです。

  • 療養給付
  • 休業補償
  • 障害補償
  • 遺族補償
  • 葬祭料

療養給付とは、業務災害または通勤災害により傷病を負った労働者に対して、医療費の支給、休業中の療養の給付、療養の給付に必要な費用の支給を行う給付です。

休業補償とは、業務災害または通勤災害により休業した労働者に対して、休業中の賃金の一部を支給する給付です。

障害補償とは、業務災害または通勤災害により障害が残った労働者に対して、障害の程度に応じて、傷病給付、特別傷病給付、障害補償一時金、障害年金、障害特別支給金を行う給付です。

遺族補償とは、業務災害または通勤災害により死亡した労働者の遺族に対して、遺族給付、遺族特別支給金を行う給付です。

葬祭料とは、業務災害または通勤災害により死亡した労働者の葬儀に要する費用を支給する給付です。

労働者災害補償保険は、労働者の安全と健康を守り、労働者の生活を保障するための重要な制度です。

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